07/03の日記

23:59
すごいすっきりした
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今更買ったBANANA FISHオフィシャルガイドが届いたので吉田さんと歴代担当さんの対談を読んでたのですがあまりにも自分的にしっくり来て全部言語化してもらってすごーくすっきりしたから記念にここに書く。
以下本文要約。

吉田さん「主人公がどうしても犯罪者で人殺しだと、その扱いをいつも悩むんですよ。
もちろん人殺して傷ついてはいるんだけども、でもけっこう重いテーマだから人殺しが傷ついてそれで物語が終わって、はいハッピーエンドで、ああ幸せでおしまいですってやっていいのかな、みたいなのがある。
やむにやまれず仕方なくという事情で殺さなきゃ殺されるからやるんだけど、でもやっぱり殺人者なんですよね。その決着のつけ方は難しいなって気がすごくする」

佐藤編集「でもだからと言って例えば必殺仕置人が人を殺す事に関して悩むのは観ていて面白くない。
もし内面を描くとしたら人を一人殺すっていうのはものすごい事になるじゃないですか。
人殺しの苦悩を含む全てを描くというのは、それはドストエフスキーみたいな世界だから」

吉田さん「そう、だからそれにばかり捕らわれていてもできないんですよね。物語が進んでいかないというか、どこかで吹っ切らなきゃならないんですよ」

…何かすんごいすっきりするやり取りを見せて頂いた。
あともう1つ吉田さんの「アッシュを幸せにしてくれ」と読者から来た手紙のお返事もすごく同感。↓

吉田さん「『生きていて絶対に日本に来るはずだ』とか『実は生きているんですよね』とか書いてくる(読者の)人がいたけど、そういう女の子の幸せの概念ってどうなんですかね。
『(アッシュと英二2人で)日本に来て2人は幸せになるんですよね』って。
日本に来るとどうして幸せだって言えるのか?幸せってどういう事?って思いましたね」

↑これなあ…すごくわかる。ファンの方の気持ちもすごくわかるけど、悲しいけど、でも私も彼が生きて日本に来れば全て解決!とは全く思わないし、あれも1つの「幸せ」の形なんじゃないかと思う。
というかどんなに切なくてもあれ以上のエンディングは考えられないなあとやっぱり思うのでした。

…うん、幸せって簡単に使う言葉だけどホントに奥深い。
BANANA FISHは色んな愛情の形も表現したけど色んな幸せの形も提示した作品じゃないかと思います。
…さて、後はイラスト集を楽しみにこっちは全開で萌えるぞー!←

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