我ら、篠原家!
□絶対王者編 「暴君」
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兵庫県西宮市。
鼻唄を歌う陽気な高校生、“佐々木治郎”は見下していた。
足下に這いつくばる、他校の高校生たちを……
少年「グゥ……、チ…チクショォ……」
治郎「クツクツクツ……」
少年「なんで……、指一本…触れられねぇんだ……」
治郎「あぁ? 決まってんだろ?」
まだ話せる気力が残っていた少年を踏みつけ、治郎は高々と宣言した。
治郎「俺が“絶対王者”だからだ!! 王様に逆らえないのは当たり前だろぉがよぉ!!」
“クツクツクツ”と笑い声を上げ、治郎は鼻唄を歌いながら立ち去った。
立ち上がる高校生は、一人もいない。