万屋グループ

□グループ 第4話
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 一方「久しぶりの依頼だと思ってみりゃァよォ……」

 結標「“一方通行についての丸秘情報を教えて”ですって」

 海原「どうやら、今回の依頼者であるミカ様は、よほど一方通行さんに興味があるようですね」

 土御門「つーわけで! 俺たちが揃えた一方通行に対する質問を聞いてやる。お前は答えるだけでいいぜい」

 一方「どォ考えても“平行世界”管理人宛ての質問じゃねェか!! そいつが喋りゃァイイだろォがよォ!!」

 杉山「それじゃぁ依頼企画にならないでしょうが……」



 結標「第一問。何歳ですか?」

 一方「………15〜17歳?」

 結標「なんで三択なのよ」

 海原「というか疑問系…?」

 土御門「謎の多い男だにゃー」



 海原「第二問。初登場したのは何巻でしたか?」

 一方「そンな簡単なモンまであンのかよ……。原作三巻、コミック三巻、超電磁砲は四巻だ」



 土御門「禁書のキャラクターデザインてのは、原作者の注文にイラストレーターが答えて形作るもんだと思ったが、禁書キャラの中で“一方通行だけ”違う形で生まれたよな」

 一方「長々とご苦労さン。ンで? それがどォした……」

 海原「ずばり、他のキャラとは違う形でデザインされたわけとは?」

 一方「もともと仕事が早ェ原作者が、二巻のプロットに混じって俺の資料まで送ったらしい」

 結標「へぇ〜……」

 一方「そこにあった資料から、原作者の細かい注文も無しにイラストレーターが想像で描いちまったのが、今の俺の姿だ」

 海原「ふむ……」

 一方「それを見た原作者が“これでいこう”と決めちまったから、今の俺が完全に完成したわけだ」

 土御門「つまり、俺たちみたいな連中は“原作者の細かい設定を取り入れて作られたキャラデザ”で、一方通行だけは“原作者が誤って送ったプロットを見ただけで、イラストレーターが想像で描いてみたキャラデザ”ってことか?」

 海原「長々とご苦労様です。そして、それが採用されてしまったデザインだった……と」

 一方「正解だ」

 結標「てことは、原作者のミスがなければ、今のアナタは全く違った姿だったかもしれないのね」
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