とある海賊の航海日誌
□00日目 最大の秘宝
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アレイスター=クロウリー。
かつて、この世の全ての島々を巡り、この世の全ての冒険をし尽くした人間。
大海賊王・アレイスター船長。
しかし、彼の冒険を知る者はいない。
彼は、自分の生涯を綴った航海日誌を、とある島に置いて来たのだという。
アレイスター『私の冒険は、人に言って聞かせるものではない。しかし、確かに私は全ての島を巡り、あらゆる冒険を成し遂げた』
それを証明できる物は存在しない。
それを置いて来てしまったからだ。
“大嘘者”
彼はそう呼ばれ、大海賊王という称号を残しつつ、その姿を消した。
そして現在。
彼の綴った航海日誌(シーメモリー)は、この世で最大の秘宝とされている。
海賊として名を上げ、航海日誌が眠る島を求めて、何隻もの海賊船が海を渡る。
七人の海賊王が支配する今の世の中。
二代目の大海賊王として、航海日誌を手にするのは誰なのか……!
これは、
船も仲間も失った一人の海賊王と
海賊として名を上げようとする海賊見習いの
不幸(?)な航海を綴った物語である。