とある海賊の航海日誌
□04日目 逃げろ!
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力こそが正義。
そんな言葉を島全体で背負っているかのような場所。
それが“強者の島”だ。
一方通行たちは強者の島に上陸すると、まず飯屋に足を運んだ。
エレクトロ海賊団の面々も同行しているため、人数は約百人ほどだ。
海原光貴「なるほど。高みを目指したいがために海賊になられたのですね」
御坂美琴「……何か文句でも?」
海原光貴「とんでもないです。動機など人それぞれですし、自分としましては素晴らしい目的かと」
御坂美琴「……でも、ずっと慕ってくれた妹分を置き去りにして、それも反対を押し切ってきたのよ……。あの子のことだから、まだ慕ってくれてるのかもしれないけど……」
海原光貴「良い妹分をお持ちなのですね。人生に苦は付き物だと思いますが、どうか挫けずに前を向いt」
御坂美琴(ち、ちょっと一方通行! この人さっきから何なのよ!?)
一方通行(話しぐれェ付き合ってやれよ)
六人掛けの食事席にて、奥の位置で向かい合うように座っている海原と美琴。
美琴の隣には一方通行が座り、向かいには上条が座っている。
上条の左手には海原が座り、右手にはインデックスが座っている。
最後に、インデックスの向かいと一方通行の左手には土御門が座っている図式だ。
ちなみに、結標は近場の病院にて診察中である。
上条当麻「ところで、俺らの海賊船って何て名前なんだ?」
一方通行「読者にでも考案してもらえ」
※急遽、一方通行たちの“海賊船の名前”を募集!
チュンが、尤も共感した海賊船名を採用し、その名がそのまま使われるぞ!
WEB拍手などを利用しよう!
応募締切は2011年08月01日23時59分まで!
上条当麻「唐突だな……」
一方通行「作者のネーミングセンスが三下だからな」
土御門元春「?」
ツッコミどころ満載な会話が流れる中、インデックスはパスタを食べていた。
いや……、飲んでいた。
上条当麻「しっかり噛みなさい!!」
一方通行たちの海賊船が泊まっている港。
当然ながら美琴のレールガン・ネイル号も隣に泊まっているが、問題は別にあった。
二隻の海賊船の遥か後方。
一隻の小船がゆっくりと近づいてきていた。
????「見つけたぜ……。ターゲット発見だッ!」
小船に乗った少年は、大きな獲物を見つけたようだ。