とある短編の創作小説

□食生活の発見
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 食パンを一枚用意。

 表面に砂糖をたっぷり広げて、渦巻き状にマヨネーズをかけていく。

 そこへ醤油を全体的にかけた後、渦巻きの溝を埋めるようにして全体的に再びマヨネーズをかけていく。

 見た目はマヨネーズで一面を埋め尽くされた食パンだが、これがなかなか美味なのである。

 さぁ! お食べ!

一方通行「死にてェのか、テメェ……」

 え……ちょ……ま……。

上条当麻「さすがの上条さんも、こういったゲテモノは、なぁ……」

浜面仕上「いや、大将の意見は正しいぜ。そこは自信を持って発言すべきところだ」

 いやいやいや、騙されたと思って一口!

 マジで美味いんだって!

一方通行「舌がイッちまってる野郎の味覚に説得力なンざねェンだよ」

上条当麻「ていうか、ASって味覚オンチだったのか?」

浜面仕上「独り暮らしの末、食生活が激変して食事が楽しめなくなったんだろ……」

 その悲しいものを見る目をヤメロ!

 あと、本当にこんな感じの食生活を送ってはいるが、味覚が狂った自覚はないぞ!

上条当麻「あったらあったで問題だろ。狂った味覚って、普通当人は気付かないからな」

浜面仕上「ってことは……やっぱ狂っちまったのか」

一方通行「どォでもイイが、さっさと残飯は片付けとけよ」

 既に残飯扱い……、悲しいなぁ……。

上条当麻「ちなみに、他にはどんなの食ってんだ?」

 白飯に納豆かけて、その上からマヨネーズを具が見えなくなるくらい。

浜面仕上「……ォェ」

 他には、カップ麺に砂糖をブチ込んだことがあったけど、あれは失敗だった。

 今思い出してもクソ不味かったわ……。

一方通行「そもそも、何で既に食い物として完成してるカップ麺にそンなマネしやがったンだ?」

 新しい味を開拓しようと思って……。

浜面仕上「そこで失敗してちゃ意味ねぇだろ。貴重なカップ麺を一個、見事に無駄にしてんじゃねぇか」

上条当麻「つーか、納豆の下りから気付いたけど、ASって重度のマヨラーだよな」

 はい、スーパーで十三種類くらいまとめ買いしました。

 今現在、冷蔵庫の中はマヨネーズで満ちています。

一方通行「オマエ馬鹿だろ」

 その後、その件を何も知らない母親からマヨネーズが送られてきました。

上条当麻「マヨラーなのは家族も知ってのことだったか……」

浜面仕上「冷蔵庫の中が混沌(カオス)だな」

 マヨネーズは飲んだりもしてるので、十三種類ほど買った後は、一種間もかからずに二種類を使い切りましたけどね(笑)。

一方通行「血液ドロッドロになるぞ、オマエ。マヨネーズが油で作られてンの、知らねェわけじゃねェンだろ?」

上条当麻「ていうか、調理器具は一式揃ってんだろ? 料理本も持ってるらしいし、簡単なものでも料理したらいいじゃねぇか」

 当初はそうしようとした時期もありましたが、色々ありまして……。

 そりゃあもう、小説のネタに出来るんじゃないか、って程のことが色々と……。

浜面仕上「じゃあそこには深くツッコミは入れねぇよ。とにかく食生活は改めとけ」

 一週間に一回の楽しみで、ファミレスに行くことはありますけどね。

上条当麻「お、そうなのか? ちなみに、何食ってんだ?」

 サイゼリヤで、ピザとかランチとかデザートとか。

一方通行「週一だけかよ。もうちっと増やせ」

 独り暮らしにはキツい一言ですよ、一方通行。

浜面仕上「でも、スーパーでバイトとかしてるなら、まだ給料だって余裕あるんじゃねぇか? サイゼリヤなんて、お手頃価格で有名だし」

 う〜む……、でもアニメイトとかオークションとかで買い物してるし、そっちの出費も……。

上条当麻「…………」

一方通行「…………」

浜面仕上「…………」

 あれ?

上条当麻「ちなみに、そっち系ではいくらくらい払ってるんでせうか?」

 え? 物にも寄るけど平均して[ピーーー]くらい。





3H「「「ーーー食費に回せッ!!!!」」」





 皆も、自分の食生活を見直してみると良いかもしれないよ♪
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