とある禁書の二次創作

□繰り返す悪夢
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 暗い暗い世界の中……

 俺は、一体どうなったンだ…?

 アイツは…? 打ち止めは……?

 それに、超電磁砲(レールガン)や純白シスター……


  無能力者の……ヒーロー…も…



 一方「………」

 目を覚ますと、そこは変わらぬ教室の中だった。

 打ち止めが言い出した“ずっと友達でいられるオマジナイ”……。

 くだらねェと思いつつも、付き合ってやったのは、どれほど前のことだろう……。

 この教室に連れてこられて、わけも分からず追い回されて……。

 反射が効かねェなンて反則だろォが……。

 一体、誰があのガキを守ってくれる…。


 俺が、守るンだ……。

 今まで捨てて来ちまったもンも、全部全部含めて……!



  そう決意した矢先に、

      打ち止めは襲われた。



 廊下に仕掛けられていたワイヤーが、

   ガキの首元を掠り通った。




 脱出方法を知った時は、もう皆がボロボロだった……。

 あのヒーローは血塗れだし、超電磁砲は脚を折ったらしい。

 打ち止めは、首から流れる出血を何とか押さえてる。

 俺の能力が有効なら、直ぐにでも助けてやれるのに……。

 俺の心境を察したのか、ソイツは優しく微笑みやがる……。


  やめてくれ……。

  嫌でも別れを連想しちまう……。

  俺から、打ち止めを奪わないでくれ……。


 この閉じ込められた場所からの脱出法を行う。

 純白シスターは、失くした左腕を気にもせず、黙々と準備を進める。

 悪ィな…、俺は手伝えそうもない……。

 腕の中で目を瞑る、打ち止めを抱えながらそう思った。






 脱出は成功したはずだった。

 学園都市に、戻れるはずだった…。

 何を間違えた…。誰が間違えた……。


  唱える呪文を誤ったか?

  “ヤツ”に渡すもンを間違えたか?


 打ち止めが、口を開く……。



  相も変らぬ、この場所で……。


  俺と、自分以外の生者がいなくなっちまった、この状況で………。
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