万屋グループ
□グループ 第1話
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香川県丸亀市。
空飛ぶ貨物運搬車が目撃されていた。
運搬車の上部には、黒い翼が噴射されているように見える。
一目瞭然。一方通行だ。
土御門『何やってんだにゃー! 学園都市の外部で不用意に目立つのは避けろって!』
一方「仕方ねェだろ。こちとら“お客様第一”なンですゥ」
駆けつけた土御門が携帯に怒鳴るが、一方通行は聞く耳持たず。
もともと飛行用ではないはずの黒い翼を広げ、たくさんの注目を浴びつつも、グループは依頼を完遂させた。
ちなみに……
海原「ふぅ〜、目撃者に残された記録は全て消去いたしました」
結標「こっちも、目撃者全員の脳天に一撃食らわせてきたわ。多分、何も覚えてないでしょ」
海原「……殺してはいませんよね?」
結標「これ以上、被害を大きくするつもりはないわよ」
杉山「お疲れさまで〜す」
影の暗躍者がいたことは言うまでもない。
窓のないビル。
アレイ☆『グループ諸君……、私が言いたいことは分かっているな?』
土御門「………」
結標「………」
海原「………」
一方「………」
アレイ☆『依頼は見事に完遂した。そこは素直に褒めるとしよう……。しかし、やはり君たちは問題があるようだ』
海原「ちょ、ちょっと待ってください」
アレイ☆『何かな?』
海原「今回に失態があるとすれば、一方通行さんだけではないでしょうか?」
一方「オイ、“連帯責任”って言葉知ってるか?」
三人「「「お前が言うな!!!!!!」」」
大野「この度はありがとうございます」
杉山「いえいえ、これからも“万屋グループ”を宜しくお願いします」
大野「はい。……しかし、あちらの方々は大丈夫なんでしょうか…?」
杉山「あぁ、大丈夫でしょう。……“いつものこと”ですし…」
万屋グループ。
依頼完遂するも、高評価は得られず。
いえ、それが“グループ”です!
【END】