とある禁書の二次創作

□死闘遊戯シリーズ・本編完結
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 パァンッとクラッカーが鳴り響く。

浜面仕上「死闘遊戯シリーズ、完結おめでとー!」

上条当麻「一方通行、お疲れさん!」

一方通行「おォ、まったくだぜ」

 チュンの出費で用意された料理を前に、お祝い気分で食べ始める三人のヒーロー。

 あれ、おかしいな……、前が霞んで見えないや……。

浜面仕上「金欠のくせに見栄張るからだぞ」

 おっしゃる通りです。

上条当麻「でも、まだ“本編”完結なんだろ? まだアナザーが残ってるんだったな」

一方通行「あと少しってところか。ったく、早く肩の荷を下ろしてェモンだ」

浜面仕上「あ、そのことだけどよ。もしかしたら早い内に終わるかもしれないぜ」

一方通行「あァン? 何でだ?」





浜面仕上げ「どうやら、打ち切りの規定に入りかけてるそうだ」





 フライドチキンを取り落とし、一方通行は電極のスイッチを入れた。

一方通行「あのクソ野郎!! この話題が出た途端に姿消したのはそれが理由かァッ!!」

上条当麻「アナザーはとことんダメだよなぁ……」

浜面仕上「最後の最後で情けねぇ……」







一方通行「チュンの馬鹿は後で殺すとして、次回作はどォすンだ?」

浜面仕上「どうせなら、そろそろ俺にもスポットを当ててほしいんだけどなぁ……」

上条当麻「それは無理だろうな。今書き途中の“Ib 〜If art〜”って作品にも全力出したいって言ってるし」

浜面仕上「ですよねー」

一方通行「まァ、Ibの二次創作を上げた途端に訪問者が五倍増したからなァ。とりあえずは禁書も休ませるンじゃねェか?」

浜面仕上「俺の存在意義は何処へ……」

上条当麻「大丈夫だって。禁書が劇場で映画公開されたら活気が戻ってくるから」

浜面仕上「何ヶ月先の話をしてんだよ!!」







 不意に一方通行が話題を変える。

一方通行「なァ、今年の三月の話だが……」

上条当麻「あー、うん。何となく分かった」

 三人が頭に浮かべたのは“一周年”という三文字。



浜面仕上「“一周年記念作品”恐ろしく進んでないよな」

一方通行「もう怒りを通り越して笑えてくるぜ」

上条当麻「笑いと言うより呆れだろ? どうすんだよ、あれ……」



 まったく進展を見せない記念小説に、浜面仕上が提案を出した。

浜面仕上「いっそのこと、新しく記念作品を書き直したらどうだ?」

一方通行「否定はしねェが、策はあンのかよ?」

上条当麻「一応は倉入りしてる作品やネタは豊富みたいだし、やろうと思えばやれるんじゃねぇか?」

一方通行「はい、決行決定」

浜面仕上「早ッ!?」

 近々、アンケートを設けます。







 サンドウィッチを手にしていた上条が、先ほどの話題からネタを引っ張った。

上条当麻「そういえば“Ib 〜If art〜”ってまだ続くのかな?」

浜面仕上「あー、続くんじゃねぇか? そこそこ設定も深く考えてるみたいだし」

一方通行「ある意味、まだ物語が始まってすらいねェからなァ」

上条当麻「ネタバレに繋がるから、そういう発言は控えようぜ」







 たまご焼きを手にしながら、浜面も話し始める。

浜面仕上「俺の出演数が少なかったとはいえ、死闘遊戯の設定もかなり複雑だよな」

一方通行「読者に理解し切れてねェところとかもあるだろォしな」

上条当麻「あぁ、その点だけどよ。時間は掛かるかもしれないが考えてはくれてるみたいだぜ」

一方通行「あン? どォいう意味だ?」

上条当麻「“死闘遊戯”の辞書的なページを作るんだとさ。誤字脱字のチェックを再度したいから、そのついでだって」

浜面仕上「へぇー、なるほどな。未公開設定とかもあるらしいから、ある意味では楽しみかも」

一方通行「……テメェら、ちゃっかり宣伝しやがったな」

上条当麻「…………」

浜面仕上「…………」

 いつ完成するか分かりませんが、死闘遊戯の辞書ページをお待ちくださいませ。
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