とある禁書の二次創作

□一周年記念小説リベンジ【予告宣伝版】
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 “窓のないビル”にて、アレイスター=クロウリーが呟いた。

アレイスター『暇だ』

土御門元春「…………」

 反応に困る。

土御門元春「……あー…、そりゃ逆さまになってるだけの一日じゃ暇だろうな…」

アレイスター『ただ逆さまになっているのではない。空気中に散布した監視カメラで覗き放題の毎日を堪能しているぞ』

土御門元春「何やってんだよ、統括理事長」

 次々と展開されるモニターには、女子更衣室から女子風呂までの映像が流れている。

 中には女子トイレにまで設置してあるようだ。

アレイスター『このように学生たちを観察することで新たな世界への扉が開k』

土御門元春「開くのは構わんがお前一人で行け。そして二度と帰ってくるな。永久に封印してやるから」

アレイスター『手厳しいな』

土御門元春「お前が狂ってるだけだ。色んな意味でな」

 一つ咳払いをした土御門は、アレイスターに問いかける。

土御門元春「俺を呼び出した理由は何だ」

アレイスター『暇だ』

土御門元春「いい加減、殺すぞ。会話をしろ」

アレイスター『これでも意図は伝えているつもりだ。私は暇なのだ。だから退屈しのぎを用意した』

 アレイスターが言い終えると同時に、三大の軽自動車が“窓のないビル”から出発していった。

土御門元春「……あれは何だ。誰を乗せて何処へ向かっている」

アレイスター『その質問に答えるならば、一台ずつに私の部下が一人ずつ乗って運転しているだけだ。目的地は様々』

土御門元春「……なるほど。なら質問を変えるぜい」

 土御門はアレイスターを睨みつける。

土御門元春「“誰”を迎えに行った? 何処へ連れて行くつもりだ」

 対するアレイスターは、笑みを浮かべて答えてみせた。

アレイスター『上条当麻、一方通行、浜面仕上……』

土御門元春「……何のために」





アレイスター『“人生ゲーム”をするのさ』





土御門元春「………は…?」

 アレイスターの合図と共に、学園都市の外に作られた巨大な施設がモニターに映し出される。

アレイスター『学園都市の内でも外でもゲストを呼んで、彼らに人生ゲームのコマになってもらおうかと思ってね』

土御門元春「資金源の無駄使い!! 限度の枠を超え過ぎてるぞ、バカか!!」

アレイスター『私は天才のはずなんだが』

 モニターに映っていた巨大施設は、人生ゲームのボードがそのまま大きくなった形をしていた。

 人間をコマにするなら、ちょうどいい大きさだろう。

アレイスター『所詮はご都合主義の世の中だ。幻想殺しによる不幸体質も免除してやろう』

土御門元春「上条当麻のアイデンティティを一蹴しやがった!」

アレイスター『さて、誰にも分からない結末とやらを観させてもらうとするか。土御門、お前もゲストそして参加してもらうかもしれん。待機しておけ』

土御門元春「………頭が、痛ぇ…」





 リアルな人生ゲームに招待されてしまった三人のヒーロー。



 全ては統括理事長の暇潰しとなっているご都合主義の世界観で巻き起こる、ギャグになるかもしれない物語に一票宜しくお願い致します。
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