エピソードX


□偽りの天使
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天空大都市レイアーゼが誇る特殊防衛部隊、X部隊。


彼、ルーティ・フォンはそのリーダー。


「ごめんね、急に呼び出したりして」

小さいのになれるもんだなぁ。

リビングのソファーに腰掛けてその彼と向き合いながらピットは感心していた。上の連中による推薦じゃなければトーナメントによる戦績から選ばれたわけでもないが彼はまあ、よくやっている。何処かで挫けてしまいそうな華奢な体つきと年齢を聞けば二度見するような童顔だが、何だかんだメンバーの信頼も得ているし、ま。

向いてるんだろうなあ、生まれつき。

「平気平気」

ロイは顔を背けてぼそっと、

「お陰で稽古を抜け出すことができたし」

おいおい。

「何か言った?」
「ああいやなんでも――」
「稽古が何だってぇ?」
「ぎゃー!?」 

真後ろからするりと腕を回して脅かしたのはカービィだった。

大袈裟に声を上げるロイ。カービィはぱっと解放して、

「メタナイトじゃなくてよかったねえ?」
 
 
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