もんぶらん。

□プロローグ
1ページ/1ページ





それは、とある部屋の一室



「…と、いうわけなんだが」



俺の目の前に居る金髪の男…否、上司の沢田家光が言う



「いい話なんじゃねぇか?」



ニヒルな笑いを浮かべている黒いハットに黒スーツの男…リボーンは、俺にその話を勧める





『いや、でも俺…今標的を…』


「だから、それもしながらでいいじゃねぇか」



『…リボーン、俺がそんな器用だと思うか?』


「思わねぇ」



即答されたのに少し心を痛めながら、俺は家光の方を振り返る




『家光ー…マジでしなきゃだめ?』


「上司に呼び捨てはダメだろ」


『……今更じゃん』



口を尖らせていると、また横からリボーンが話しかけてきた



「ちなみに、9代目の命令でその姿のまま…らしいぞ」





『……この姿のまま…?』


「あぁ。その潜入する姿のまま、だ」




『…嘘だろリボーン。俺を虐めんなよ』


「嘘だと思うなら9代目に確かめて来い」


『マジかよっ!!!』






結局、俺はその頼みを受け入れることになった





『……やればいーんだろ?』


「おぉ、やってくれるのか!!」


『家光の頼みは断れないしな』



「んじゃ、この紙に場所と時刻を指定してあるからな」



そう言って、リボーンが机の上に置いた紙を取る




『あぁ…リボーンが来るんだよな?』



書いてある事を確認して顔を上げると、そこにはもうリボーンの姿は無かった






『…すばしっこいやつめ』














00『プロローグ』




その時から、俺の運命の歯車というやつは、回り始めていたのかもしれない









(…にしても、なんで俺がこんなことを?)


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ