もんぶらん。

□「………え、なにこのカオス」
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『俺、ちょっとお使い行ってきます』




二週間前の朝方


そう言って出かけた空が帰ってきたのは、その日の夕方頃だった


お使いにそんな時間をかける理由が分からなかった俺


次の週、同じ時間帯にまた『お使い行ってきます』と言った空をつける事にした





そして辿り着いたのは、地元では有名なケーキ屋


男一人で入るのは気が引けたが、空を捜索するためだ。と腹を括った


意を決して中を覗けば、内設されてる奥の席に見知った後姿


溜め息を吐きながら何かを頬張っている彼……空に近寄る




「空?…なに油売ってんの?」




ダークサイド全開の笑顔でそういうと、引きつった顔の空がこっちを向く




『つ……ツナさん……』


「先週もだったよね。ここに来てたの?」


『えっと……あの……』


「今ならまだ少ししか怒らないから。言わないなら屋敷に強制連行する」


『えぇ…結局怒るんですね…』


「はい屋敷に強制連行決定―」


『いや、ほんとお願いです食べさせてください命に係わります!!!!』


「煩い。仕事サボってなに優雅にケーキ食べてんだよ」





空の意見を総無視して、無理矢理屋敷に連れ帰る




そして大広間に連れて行き、正座をさせる




「……で、空。なんであんなとこに?」


『だから、俺の生命を維持するために…』


「ケーキで生命維持が可能なら世界に死人は出ません」


『ツナさんお母さんみたいな言い方だ』


「笑うな。殴るぞ。質問にちゃんと答えろ」


『だから……あぁもう、リボーン居ないんですか!?』


「あいつは今任務だ」


『あぁ…頼みの綱だったのに……』





そう言って肩を落とす空


ケーキひとつでこんなに落ち込むことないだろうに…





「…まぁ、今日はもう外出禁止な。ケーキも禁止」


『鬼ですか死にますよ!?』


「ケーキ食べないくらいで人は死にません」


『あぁもう……』











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