もんぶらん。

□『殺る気が起きます』
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ツナさんによると、晴さんもいびられたらしい

その時はまだ優しく、ベルフェゴール様と一戦交えるだけで済んだそうだ

…優しくて、一戦交えるんだ

優しいの次は厳しいだから、ボスが出てくるかもしれないってツナさんは踏んでる




「…こうなったら、残り30分で空を隠さなきゃ。俺ら以外は総動員でもてなしの準備だろうし」

『いや、そんな隠れなくっても大丈夫っすよ?』

「危ないから。まじで危ないから。あっちも暗殺部隊の隊長だし」

『殺る気が起きます』

「起きなくていいから。お願いだからボンゴレを戦場にするな」




深い溜め息を吐きながら言うツナさん




『…でも俺、本部に居る時にそんなこと聞いてないですよ?』

「本部にも伝わらないよういびってんの。知ってるのはここと向こうだけ」

『え、どんだけ性質悪いんですか。ヴァリアーって』

「非常に性格がひねくれております。なので空君は隠れましょー」




若干キャラ崩壊しながら、ツナさんは俺の背中を押して進む




『え、俺どこに隠れるんですか?』

「んー…………俺の部屋の衣装ケースの中」

『大分身近なとこに隠れさせますね』

「灯台下暗し。気付かれないように息潜めとけ」




「声聞こえた方がいいだろ」と付け加えられながら、俺を押し進めるツナさん

そしてそのままツナさんの部屋の衣装ケースに押し込まれる

衣装ケースの中には、俺と冒頭から頭に乗せてたレオンだけ




『…これ、外から閉めるんですか?』

「外から閉めてるとばれるよな……中から閉めとけ。テープか何かで」




無駄に広いツナさんの衣装ケースを探ると、ガムテープが出てきた





『あ、じゃあこれでいいですね』

「あぁ……あと5分くらいだな…」





そう呟きふらっとツナさんは部屋の冷蔵庫へと向かう

そこから取り出した箱を俺に渡した




「死にかけたら食え」




それだけ言って扉を閉める

…もう閉めろってことなんだろうな

少し寂しさに浸りながら、中からガムテープを貼る

暗闇に慣れるまで、この状態で少し待ってようかな…









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