もんぶらん。
□『出来る…けど……』
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『……ねぇリボーン、そろそろ呼んだ理由話してくれない?』
数十分後、痺れを切らした俺らがジャンケンして、止めに行くことになった
あっけなく負けた俺がリボーンに問いかける
「…そうだな、話すか」
「まだ終わってないよ、リボーン」
『また今度にしてくださいツナさん。家光…さんに言いつけますよ』
「父さんの名前出すなよ、卑怯だぞ空」
『俺の背中に刺さる視線の痛さに比べれば、卑怯呼ばわりなんてへっちゃらです』
そう言ってツナさんをどうにかなだめる
…家光に“さん”を付けるの慣れてないから、少し口ごもってしまったけど
「よし、本題に行こう」
「やっとですか」
「煩い黙れ南国果実が」
そう言われ心の折れた骸くん
……どんまい
「まず、だな。とりあえずこれを見てくれ」
そう言いながら、どこからか取り出してきたスクリーンに1枚の画像を出すリボーン
そこには、少しばかり豪華な会場があった
「今度の日曜、ここでパーティーが開かれる。これにお前ら全員出席してもらう」
「全員か…それって何のパーティーなんだ?」
「あぁ、重要な同盟マフィアのダンスパーティーだ」
全員
つまり、俺とツナさん、リボーンに隼人さん、武さん、恭弥さん、骸くん、あと今は居ないけどクロームちゃんっていう女の子
リボーンと恭弥さんは踊らないだろう
じゃあ実質踊るのは6人か
…ん、ちょっと待って
あれ、リボーン“ダンスパーティー”って言ったか?
『…なぁ、リボーン。行くのってダンスパーティー?』
「あぁ。空はダンス出来るよな?」
『出来る…けど……』
「他、出来ないやつ居ないよな?」
そう言って周りを見渡すリボーン
ボスや守護者なだけあって、ダンスは教わってるみたいだ
いや、でもな、リボーンよ
俺が踊れるの、女性パートだけなんだよ…
09『出来る…けど……』
(俺に、今年最大級の危機が迫る)