デュラララ!!

□リセット
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「んー…。」
「ん?どうしたの?」
「ケーキが食べたい!」
「ケーキ…。」

ソファーに座っていた理央が唐突に言い出した言葉を聞いて、俺は考えた。

「確か近くに新しくカフェが出来たからそこ行く?」
「いいの?」
「いいよ、仕事もあらかた終わったしね。」

目を輝かせている理央を見てると口角が上がる。
甘いスイーツが大好きな理央の為に毎日かかさず情報を取り入れておく。
理央には常に幸せでいて欲しいが為にね。
マンションから約15分位歩いた所にヨーロッパ風のカフェがある。

「すごーい!オシャレー!」
「理央ってこういう外装大好きだよね。」

中に入ると理央のテンションは上がる一方で、その様子をみて俺は調べた甲斐があったと満悦感に浸る。
いくつかケーキを選び、席に着く。

「理央そんなに食べるの?」
「うん、臨也と半分こするの!!」
「あ、そうなんだ。」
「臨也何飲むー?やっぱりブラック?」
「さすが理央、よくわかってるね。理央は?」
「えへへ!えっとねー、私はクランベリージュース!」

店員さんにドリンクを頼み終わると理央はらんらんとフォークに手を伸ばし、ケーキを頬張る。

「んーっ!!ブルーベリーはハズレないねぇっ!!」
「それムースだよね?ちょっとちょうだい。」
「はい!あーん!」
「んっ…、うまっ。」

でもやっぱり俺には甘すぎるから、ブラックで口の中をリセットする。
パクパクと幸せそうに食べる理央を見ると頬が緩む。

「理央、クリーム付いてる。」
「ん?取れた?」
「うん。」

ペロッ!!

「いっ!?臨也っ!?ここ外っ!!」
「うん、やっぱり甘いね。」





“コーヒーでリセット”
(理央の顔真っ赤)
(臨也のせいだよぅ!!)
(んー?)
(もう…)





END


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