デュラララ!!

□嫉妬
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「ねぇ、臨也!」
「…ん?」
「ずっと机に突っ伏してるけど…、具合悪いの?大丈夫?」
「…別に。」

心配そうに俺の顔を覗き込む理央。
ぶっちゃけ今はほっといて欲しい。
今日の朝知った衝撃の事実に動揺が隠せないでいた。
まさか理央とシズちゃんが付き合うなんて…。
前から妙に仲が良いとは思っていたけど…。

「本当に大丈夫?」
「うるさいな、理央には関係ないだろう?」

優しくされればされるほど辛くなる。
酷いことを言ってるって自覚はあるよ、でも今理央と話をしてると胸が苦しい。

「…なんで…?なんでいきなりそんな事言うの?昨日までは普通だったのに…。」

…っ!?
なんでそんな顔をするんだよ!?
今にも泣き出しそうな理央の顔を見て罪悪感に苛まれた。
そして今まで溜め込んでいた気持ちが爆発し、自分の気持ちを理央に押し付ける。

「理央がシズちゃんなんかと付き合うからだよ!!」
「え?静雄?」
「俺の方がずっと前から理央の事好きだったのに!!」
「臨也っ!?」
「冗談じゃない!!」
「ちょっ…!!臨也落ち着いて!!」

理央の静止にハッ!と我に返る。
勢いで言ってしまった…。

「知らなかった…、臨也の気持ち…。」
「…別に理央が気にしなくて良いんじゃないの。」
「…でも…。」

いっそ開き直ろう!
そう決意した俺は理央に告げる。





“絶対シズちゃんから奪うからね!!”
(今にみてなよ)
(俺を好きにさせてみせる)





END


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