デュラララ!!

□負けたくない
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「理央!!」
「ん?あぁ臨也!」

俺は学校帰りに池袋へ来ていた。
シズちゃんと乱闘した後だったからイライラしてるとこに余計イライラする要素が目に入って思わずそこにいた大好きな理央の名前を呼ぶ。

「こんなとこで何やってるの?」
「後輩が相談に乗ってって言うからベンチに腰掛けながら話を聞こうとしてたの。」
「ふーん。」

まぁ相談っていうのは嘘だろうな。
コイツが理央の事好きだっていう情報は前々から入手していたからなんとなく勘づいた。

「ねぇ、俺も理央に話があるんだ。」
「あ、そうなの?」
「だから俺もここに居ていい?」
「うん、じゃあ横に大人しく座っててね!」
「あの…、なんで折原先輩も一緒なんすか?」
「ん?俺がいるとなんか問題でもあるのかな?」

俺はわざとらしく訊ねる、するとコイツは鋭く睨んでくるもんだから思わず口角の端が上がる。

「ねぇ、理央。」
「ん?」
「俺、ずっと前から理央の事好きだったんだよね。だから付き合って?」

首を傾げながら理央に問うと、理央の横にいたコイツが血相を変えて胸ぐらを掴んできた。

「さっきから聞いてれば…!!」
「ん?なに?さっさと話をしない君が悪いんだろ?」

胸ぐらを離した瞬間、俺はコイツにしか聞こえないだろうという声で呟く。





“俺と理央の邪魔するなよ。”
(ちょっと2人とも!!)
(大丈夫だよ、で返事は?)
(…宜しくお願いします)
(君の敗けだね)





END


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