臨也お題

□君、彼氏いないでしょ?
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「ねぇっ!」
「…はい?」
「その制服って来良のだよね?」
「まぁ、てか貴方だれですか?」
「俺は折原臨也、よろしく。」

不審者を見るような目で見てくる彼女。
なんで声をかけたのかなんてそんなの俺にはわからない。
いつも通り人間観察をしていただけのはずだったんだけど、気が付いたら声をかけていた。

「ねぇ、名前は何て言うの?」
「…理央です。」
「可愛い名前だね、名字は?」
「………。」
「へぇ、理央って慎重なんだね。まぁ情報屋の俺には通用しないけど!」
「…情報屋さんが私に何の用ですか?」
「そんな警戒しないでよ、ただ仲良くなりたいだけだから。」
「…私には彼氏がいるのでお断りします。」

ペコリとお辞儀をした理央は回れ右をして歩きだそうとした。
まぁ、知らない人から話をかけられたら警戒するよね。

「君、彼氏いないでしょ?」

俺の一言に理央は反応した。

「あなた、失礼ですね?」
「だって彼氏がいたら指輪かネックレス着けるはずでしょ?」
「…!?」

やっぱり当たり!
カマをかけてみたけど…、こうも素直に反応するなんてね。
俺は思わず口角が上がりそうになるのを堪え、理央の肩に手を置く、すると小さな肩がぴくっと動くのを見逃さなかった俺は確信した。
理央は男に免疫がないという事を。
きーめたっ!!
俺は理央の耳に顔を近付けそっと呟く。





“じゃ、また明日ね?”
(ちょっ!!??近いです!!!!)
(あはは!!まったねー!)





END


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