臨也お題

□正直に好きって言いなよ
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俺の隣に座っている女の子、理央はたまーにチラッとこっちを見てる気がする。
え?
自意識過剰なんじゃないかって?
そんなはずはない!
しかも俺と目が合うと顔を赤らめて逸らすんだよ?
つまりはさぁ…

「理央っ!!」
「なっ…何?」
「…なんでこっち見ないの?」
「臨也の顔を見たら気持ち悪くなるから。」
「うわっ!?ひどっ!」

俺はずっと理央を見ながら話しをしている。
だからわかるんだ。
口から出るのは甘い言葉じゃなく、棘のある嫌み。
まったく…。

「理央ってさ、俺の事好きでしょ?」
「なっ…!?あんた暑くて頭沸いたんじゃないのっ!?」
「正直に好きって言いなよ。」
「バカじゃないのっ!?…………んっ!!」

ここは教室。
周りのみんなはびっくりしてたけどそんなのは気にならない。
キスをしても抵抗してこないって事は…認めたって事だよね?

「ちょっ!!臨也!!ここ教室!!」
「ん?別に俺は気にしないけど?」
「気にしないって…!」
「理央はイヤだったの?」
「……バカ。」
「いい加減素直になりなよ。」
「うるさいっ!」

可愛いなぁもう!
ま、今日はここまでにしとこうかな!
焦らなくても時間ならたくさんあるしね。
俺はニコニコしながらケータイのスケジュールを見ていた、するとメールを1件受信したみたいで不思議に思い開くと…





“……臨也からのキス、嬉しかったよ”
(ちょっ!!??)
(ここでデレは反則でしょっ!?)





END


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