臨也お題

□見惚れないでよね
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じー…。
一体どのくらい経ったんだろ、うちに来てからずっと理央は俺の顔をガン見している。

「ねぇ、さっきからなんなの?」
「なにが?」
「なにがって…、さっきから俺の事ずっと見てるでしょ?」
「んー…、私の友達が臨也さんの噂してたんだよ。」
「噂?なに?」

なんだろ…、女子高生が一体俺の何を知ってるんだ?

「あのね、1番多いネタが顔なの!」
「顔?」
「うん、『折原臨也さんって人はすんごくかっこいいんだってー!!』『知ってる知ってる!!眉目秀麗って言われてるんでしょー?』ってよく聞くよ。」
「…まぁ否定はしないでおくよ。」
「うわっ!?」

まぁ所詮女子高生の噂だ、なんかヤバイ噂だったらどうしようかと少しでも考えてしまった自分が恥ずかしいな…。

「で?だから理央は俺をガン見してるの?」
「うん。」
「俺に見惚れないでよね。」
「うわっ!?」

本日2度目のうわっを頂いたところで…。

「てか、理央はいつまで俺の事臨也さんって呼ぶ気?」
「え?何で?」
「付き合ったんだから呼び捨てにしてよ。」

そう言うと理央は恥ずかしそうに俯く。
さらに苛めたい気持ちが出てきた俺は問い詰める。

「ガン見した結果はどう?俺はかっこいい?」
「わざわざ言わせるの?」
「俺は理央にかっこいいって言われたいんだよねー。」
「…かっこいいよ。」
「理央があまりにも熱い視線を送るもんだからちゅうしたくなっちゃった!」
「なっ…!?……んっ!!」

理央の顎を掴んで上を向かせキスをする。
角度を変えて何度も何度も……。





“ずっと俺の事だけを見てれば良いんだよ”
(臨也…)
(このタイミングでそれは反則!!)
(恥ずかしいな…)
(そのうち馴れるさ)





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