臨也お題

□俺を惚れさせてみてよ
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「いーざや!」
「ん?」
「トランプしよーよ!」
「…ポーカーならやるよ。」

理央は後ろに居る俺の方へ体を向けトランプを切り始める、どうやら俺の机でやるらしい。
ジャンケンをして先攻後攻とルールを決める。

「俺が先攻ね、チェンジは何回が良い?」
「んー…3回!!」
「うん、わかった。」
「ねぇ、せっかくだから罰ゲームつけようよ!」
「いいけど、どうするのさ。」

んー、と考えてる理央を余所に俺は手札を見て考える。
すると何かを思いついた顔をして話始めた。

「じゃぁ私が勝ったら私と付き合って?」
「…んえっ!?」
「何可愛い声だしてんの!」
「理央が変なこと言うからだろ!」
「イヤ?」
「じゃぁ、頑張って俺を惚れさせてみてよ。」
「言ったな!絶対勝つからね!」

…そんなに俺と付き合いたいのかな?
正直俺は眉目秀麗と言われてるから女には困っていない。
でもそれは全部遊びにすぎず、本気の恋じゃないからつまらなかった。
確かに理央と一緒に居るのは楽しいし、心の底から笑顔になってるって自分で分かる。

「じゃぁ俺が勝ったら何でも言うこと聞いて?」
「よし!」
「じゃ、始めるよ。」

俺はわざと負けようかと思った。
理央がどうやって俺を夢中にさせてくれるのかとても気になったし、理央となら本気になれそうだから。

「「勝負っ!!」」
「じゃーんっ!!私はフォーカード!!」
「ちぇっ、俺はツーペア。」

やったー!!って本気で喜ぶ理央を見てついにやけそうになる。

「約束したよね?臨也、今日からよろしく!」
「言っとくけど俺って結構束縛するし、独占欲強いよ?」

ニッコリ笑った理央は急に顔つきを変えて言い放った。





“上等だよ…!”
(その顔反則じゃない?)
(惚れちゃう?)
(…うっさい)
(かーわいい!!)





END


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