臨也お題

□俺を振るつもり?
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仕事ついでに池袋をフラッと歩いていた。
すると目の前に愛しい理央の姿が見えたので、俺はスキップでもするかの様な足取りで理央へ近付く。
声をかけようとしたけど、クラスメイトの紀田正臣君と楽しそうに話す理央を見て、俺は今までに感じた事のないモヤモヤした気持ちになった。

「…理央。」
「あ!臨也さん!?」
「…どうも、お久しぶりです。」
「2人とも随分と楽しそうだね?」

多分今の俺はもの凄く目付きが悪くなっていると思う。
そりゃぁ好きな子が他の男と話をしてたらムカつくよね?
理央は俺の存在に驚いた感じだったけど、正臣君の目は…多分嫌悪感を抱いた感じ。

「じゃあ理央、また明日学校でな!」
「あ、うん!またね?」
「おう!まったなーっ!!」

正臣君は逃げる様に走り去っていった。
これはチャンスだ!と思った俺は理央を自分のモノにする為、想いを告げる。

「ねぇ理央。」
「なんですか?」
「理央は俺の事好き?」
「…まぁ。」
「じゃあ俺と付き合って?絶対幸せにするし、後悔させないよ?」
「えっ!?いきなりそんなっ…!!」
「まさか俺をフルつもりなの?」

顔を赤く染めて俯きながらあわあわする理央を今すぐ抱き締めたい衝動に駆られるが今はぐっと堪え、目を細め見つめる。
まっ!
答えを聞かなくても理央を見れば分かるよ。
そして理央は小さい声で俺の気持ちに答えた。





“よ…よろしくお願いします!”
(今日からは堂々といちゃいちゃ出来るね!)
(えっ!?いちゃいちゃって…!?)
(照れてんの?可愛い!!)
(もうっ!!)





END


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