黒子のバスケ

□女の子の日
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最悪な時が来た。
ここは俺の部屋、そして目の前には大好きな理央。
聞き違いであってほしい。

「いま…、なんつった?」
「だから…!お…女の子の日になっちゃったの!」

聞き違いなんかじゃなかった…。

「まじかよ…?」
「うん。」

親も居ない絶好のタイミングだと思ってたのにっ!!
そうだよな…、計算すりゃ確かにどんぴしゃだ。
俺はヤル気満々でいたからかなりショックがでけぇ。

「あの…、大輝?ごめんね?」
「まぁしょーがねーか…。」

あまりの落ち込みをみせる俺に、理央は泣きそうな顔をしながら謝ってくる。
そんな理央を見て俺はようやく諦めがついた。
…ん?
そーいや…。

「お前体調大丈夫なのかよ?」
「え?うーん…、ちょっとお腹痛いかも。」
「辛ぇなら横になるか?」
「…膝枕してほしーなぁ……。」

はぁ…。
ま、たまには優しくしてやるか。
いつも練習とかで構ってやれねーしな。

「してやってもいーけど一週間後…、わかってるよな?」
「はいはい!」
「ん。じゃぁしてやっから横んなれ。」
「ありがと!」

俺は嬉しそうにデレデレした顔の理央を膝枕してやった。
しかも理央は時折くふって声を漏らしながら俺の腰に腕を回してぎゅっぎゅってしやがる。
こいつこんなに甘えただったか?と疑問に思ったけど考えんのめんどくせぇから、まぁいっかと結論をだして甘える理央の髪を梳きながら頭を撫でた。

「でっけー猫みてぇ。」
「人のこと言えないでしょ?」
「俺のどこがだよ!」
「ツンデレ。」
「意味わかんねぇ。」
「そのままの意味だよ?」
「んのやろ!」

理央をこちょばすとキャーって言いながら低抗してくる。
元気じゃねーか!?
まぁ、たまにはこういうのも悪くねーか。
俺はこちょばす手を理央の腹へもってって擦ってやる。

「ん…、眠くなってきた…。」
「寝れば?」
「…イタズラしないでね?」
「……おう。」

もぉっ!て言いながら俺の腹に顔をぐりぐり押しつけて理央は眠りについた。





“我慢の一週間”
(理央ー!!)
(あ、大輝ー)
(今日で一週間だから終わったよな!?)
(うん、終わった)
(よっしゃ!!即行帰んぞ!!)
(でも赤司君に放課後呼ばれてなかった?)
(忘れてた…)





END


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