黒子のバスケ

□女の子の日
1ページ/1ページ

今日は待ちに待った理央っちとデート!
最近は練習ばっかで全然デート出来なかったから超楽しみにしてたっス!!
昨日の練習では笠松先輩にだらしねー顔すんなって蹴られまくったスけど…。
そんぐらい楽しみにしてたってことで…!

ピピピッ!!

「ん?理央っちからメール?」

ウキウキしながら玄関で靴を履いてると理央っちからメールがきた。
開いてみると…。

『涼太ごめん…。具合が悪くて行けそうにないの…。ほんとごめん。』

…はっ!!??
具合悪いって…!!
確かに昨日元気なかったスね…。

『大丈夫っスか?』
『んー…。』
『絶対安静にしてるんスよっ!?』
『ごめんね?ありがと。』

数回メールのやり取りをして、オレはある計画をたてた。
それは、一人暮らしをしてる理央っちの看病をする!!
とりあえず消化の良さそうなものと、食べやすいヨーグルトなどを近くのスーパーで買って理央っちの家に突撃っス!

―――数十分後…。

ピンポーン!

「はーい。」

がちゃっ。

「え?涼太?」
「どもっス!!体調は大丈夫っスか?」
「少し辛いかな…。てかごめんパジャマ姿で…。あ、よかったらあがって?」
「どんな姿でも理央っちは可愛いっス!そんじゃお邪魔します!」

どーぞって招き入れてくれた理央っちは見るからに辛そう…。
そういや理央っちのアパートに来るのは久しぶりっス、一応オレはモデルだからあんま外でデート出来なくて…。

「あ、理央っち何か食べたっスか?よかったら色々買ってきたんで!」
「んー…、買いに行くのしんどかったから食べてない…。」
「風邪っスか?」
「……女の子の日…2日目…。」
「だから昨日も辛そうだったんスね。ごめん、オレ気付かなくて…。」
「気にしないで?むしろ気付かなくて当たり前なんだから。」

オレはおもわず理央っちを抱きしめた。
オレってば自分のことばっかだったっス…。
なのに理央っちてば優しく微笑んでオレを抱きしめ返してくれて…。
ほんと大好きっス!!
ちゃんと覚えておかなきゃダメっスね!

「起きてて辛くないっスか?横になる?」
「悪いけど…、横になっていい?」
「全然構わないっス!!今日はおうちデートで理央っちの看病するっスよ!」
「良いの?涼太つまんないでしょ?」
「彼氏なんだから彼女を看病するのは当たり前!」
「ありがと…!」
「どーいたしまして!」

理央っちをベッドへ運んでそっと寝かせ、オレはサイドへ腰かける。
買ってきたヨーグルトをあけて、理央っちの口元に運ぶ。

「理央っちあーん!」
「じっ…自分で食べれるよ!」
「だめっス!!はい、あーん!」
「うぅ…、あーん…。」
「ん、いい子!」

その後も理央っちは頬を染めながら素直に口を開き食べてくれて、お腹が痛いって言ってたから鎮痛剤を理央っちに渡した。

「涼太、お水…っ!!んんっ…!?」
「んっ…、はぁ…。あはっ!理央っちかわい!」
「………ばかっ!」
「ははっ!そんな顔で言われても…、」





“説得力ねーよ”
(耳元でそれは反則っ…!!)
(理央っち可愛いっス!!)
(もう!!)
(さ、オレも添い寝しよ!)





END


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ