名探偵コナン

□恋は盲目
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カランコロン…。

「いらっしゃいま…。」

お昼のピークが過ぎた頃。
ふぅっと一息をついていたらお客様がいらしたので笑顔をキープしつつお出迎え…のはずだった。
だが、そこには今まで見たことが無いくらいの可愛い女性が!
思わず見とれてしまった僕はお出迎えの言葉を言い切る事なく彼女を見つめる。
そんな僕を見て不思議そうに首を傾げる女性。
うん、とても可愛い。

「失礼致しました、おひとり様ですか?宜しければカウンターへどうぞ!」
「はい!」

声まで可愛いとは一体何事だろう。
自然と話をかけやすいカウンターへ女性を案内した。

「こちらメニューでございます、お決まりになりましたらお声おかけください!」
「すみません、初めて来たので何が良いのか分からないので…、オススメとかってありますか?」
「それでしたらサンドイッチとお飲み物のセットはいかがでしょうか?」
「では、それで!飲み物はアイスミルクティーでお願いします!」
「かしこまりました!少々お待ちください!」

彼女はどうやら人見知りをしないタイプらしく、僕が話をかけてもフラットに話をしてくれるし天使の笑顔を向けてくれる。
カウンターに案内したのは正解でしたね!

「お待たせ致しました、サンドイッチとミルクティーでございます。」
「わぁぁっ!とっても美味しそう!!」
「ごゆっくりどうぞ!」
「ありがとうございます!」

あぁ、本当に可愛い。
この笑顔をずっと僕に向け続けて欲しい。

「あの!」
「はい?」
「もしよろしければお名前教えてくださいませんか?」
「え?私ですか?理央って言います!」
「名前まで可愛らしいんですねぇ、僕は安室透と言います。」
「可愛いらしいなんてっ…!?でもいきなり名前なんてどうして……。」

真っ赤になりながらわたわたする。
あぁ本当に可愛い。

「いきなりすみません、驚かれましたよね?実は僕、理央さんに一目惚れしてしまいまして。」
「え!?一目惚れ!?」
「お付き合いを前提に結婚して頂けませんか?」

理央さんの手を取り、見つめて愛の告白をした僕を理央さんは真っ赤になりながら手を振りほどこうとする。
そして観念して貰えるように僕は最後の一手を囁いた。





“もう理央さんしか見えない”
(あの……)
(なんでしょうか?)
(こんな人前でなんてことを…)
(関係ありませんよ?)
(しかも順番違いますよね!?)
(関係ありませんよ?)




END


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