名探偵コナン

□ぬくぬく
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今日は久々に理央の家にやって来てゆったりとした時間を過ごしていた。

「安室さん、そんなにくっつかれると掃除しづらいんだけど……。」
「うん、気にしなくていいよ。」
「いやいや、気になるよね!」

理央も今日は仕事が休みらしく、僕がお家にお邪魔した時からすでに掃除を始めていた。
そんな理央とは正反対に僕は理央へベッタリとくっついてちょっかいをかけている。
理央は動いているからとてもぬくい。
あ、眠くなってきた。

「ちょっと!安室さん!?聞いてる!?」
「ん、聞いてる聞いてる。」
「聞いてないでしょ!!」
「僕に構わず理央は掃除を続けてればいいよ。」
「こら!どこ触ってんの!?」

おいたがバレてしまったので仕方なく離れる。
これ以上しつこくしたら逆鱗に触れかねない。
僕はリビングに移動してソファへ横になるとブルッと身震いをした。
換気してる為か少し肌寒い…。

「理央、まだ終わらないのかい?」
「まぁ誰かが邪魔してたからもう少しかな。」
「ふぅ。」

これ以上は都合が悪くなりそうなので誤魔化しながらそばに置いてあったブランケットをかけて寒さを凌ぐ。

「ちょっと一休みしよーっと!安室さん、コーヒー飲む?」
「コーヒーも良いけど理央、早くこっちに来て。」
「んー?」

理央はコーヒーカップを2つ持ってリビングへ来たところを僕は起き上がって自分の足の間に座らせて後ろから抱きしめる。

「コーヒー飲まないの?」
「後で飲むよ。」
「冷めちゃうよ?」
「今理央で暖を取ってるから。」
「私は湯たんぽじゃないよ。」

あー……。
あったかい……。
とても心地の良い暖かさと、理央の柔らかな身体に普段の忙しさから来る疲れが取れる。
あまりの心地良さに理央の肩に頭をぐりぐりとして癒されていると邪魔するかの様に僕の電話が鳴った。

「ねぇ電話鳴ってるよ?出ないの?」
「んー……。」

チラッと画面を見るとそこには風見という文字。
あいつ……。

「仕事の電話じゃないの?」
「仕事の電話だね。」
「あ、止まっちゃった。大丈夫なの?」
「あと少ししたらかけ直す。」

風見には悪いけど多分かけ直さない。
今日は理央とゆったりすると決めたのだから。





“仕事より理央に決まってる”
(明日は風見が何かと煩そうだな)
(とりあえず適当な言い訳考えとかないと)





END


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