名探偵コナン

□世界が違う
1ページ/1ページ

理央さん、安室さん………。
僕もう帰って良いかな……?

「あれ?コナン君どうしたの?元気ないねぇ?」
「今日は毛利先生や蘭さんの帰りが遅いからさみしいのかい?」
「いやぁ……。ははは。」

今日おっちゃんは商店街の人と麻雀、蘭は部活で帰りが遅い。
ポアロで夕飯食べて待っててね!って今朝告げられたのだが…。
まさか今日に限ってこの2人がポアロに居るなんて…。
博士んとこに行っときゃ良かったなぁ。

「理央さん、この間食べたいって言っていたクランベリージュレのレアチーズケーキ作ってみました。」
「わぁっ!透君ありがとう!大好き!!」
「ふふふ、さぁ、あーんしてください?」
「あーん!」
「どうですか?美味しいですか?」
「すっごく美味しいー!」

あー、アイスコーヒー美味いなぁ……。

「コナン君も食べてみなよー!とっても美味しいよ!」
「僕はいいよー…。」
「なんでー?透君が作ってくれたから美味しいよ?」
「それって安室さん関係あるの?」
「とっても大事な事だよ!」
「コナン君、理央さんは僕の事が大好きなので仕方ありませんよ?」
「ふぇぇぇ……。」
「あれ?コナン君の目が死んでる。」

蘭達早く帰って来ないかなぁ?
それか今から博士んちに行こうかな……。

「コナン君も良かったらレモンパイをどうぞ。」
「え?いいの?」
「もちろんさ!毛利先生にはお世話になってるしこのぐらいはね!」
「いただきまーす!」

レモンパイに罪はないから俺は2人をほっといてレモンパイを頬張る。
うん、美味しい。
安室さんってホント器用だよなぁ。

「あ、コナン君!口の端についてるよ?」
「ちょっ!理央さん!自分で取れるよー!」
「ちょっと理央さん?相手がいくらコナン君でもそんなに触れ合うのはよろしくないですよ?」

あ、めんどくさい事になった。

「えー?コナン君だよ?」
「まったく、理央さんは困った人ですね。」
「私が愛してるのは透君だけだよ?」
「もちろん僕も理央さんを愛していますよ。」

公衆の面前だというのに甘ったるい言葉を囁きあい、抱きしめあっている。
うん、これは長くなるな。
鍵も持ってるしポアロを出て家で待ってよう。
2人の世界に入ったら胸焼けしそうだし、さらにめんどくさいことになりそうだし。





“どうもご馳走様でした”
(帰ったら胃薬飲みたい気分)
(あれ!?いつの間にかコナン君いない!)
(きっと気を使ってくれたんですよ!)





END


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ