デュラララ!!

□君の幸せ
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なんだか…。
スゴく良い香りがして…、あったかい。

「ん…、……………んっ!?」

目を開けてみるととても近距離に臨也の顔があって、私は一瞬にして目が覚めた。

「すぅ…すぅ…」

臨也はとても気持ち良さそうな顔をしながら私を抱き締めて寝ていた。
何が起きているんだっ!?
私は確か…、臨也が忙しそうだったから邪魔しちゃいけないと思って待ってたんだ…。
で、臨也がよく使っていたクッションを抱き締めてたら臨也の匂いがして…、そのまま寝ちゃったんだ…。
あれ?
でも私が居たのはソファーなはず…。
もしかして臨也が運んでくれたのかな…。
私は何故この状況になっているのか必死に頭を回転させて考えた。
考えていたはずなんだけど…。
やっぱり目線は臨也に向いてしまうわけで…。
臨也ってやっぱりカッコいいんだなぁ…。
眉目秀麗とはまさにこの事だよね。
臨也の寝顔って初めて見たなぁ…、この寝顔を独り占め出来るのは彼女の特権だよね!
私は自分の彼氏である臨也の顔を見てはにやけていた。
すると…

「んぅ…、理央…。」

なんて寝言を言うもんだから、私の顔は真っ赤になったと思う。
私は思わず恥ずかしくなって、臨也の胸に顔を埋める。
臨也の家に来てからだいぶ時間が経っているのにも関わらず、今やっと甘えられた私はここぞとばかりに抱き付いた。
あぁ…、幸せっ…!
幸せに浸っていると…

「俺を誘ってるの?」

と、声がして…

「えっ!?」

って、臨也の顔を見ると、満面の笑みで私を見つめていた。

「理央からこんなに甘えてくるなんて珍しいね、どうしたの?」
「臨也!?いつから起きてたの!?」
「理央があまりにもぎゅーってしてくるから。」

私は思わず下を向いて顔を隠す。

「照れちゃって可愛い!!」

臨也は私をぎゅーってして、私の顎を掴み上を向かせた。





“とりあえずおはよーのちゅぅ!”
(ん…)
(ん??臨也ケータイ開きっぱ…………!?)
(あ…。)
(もぉっ!!)





END


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