小説。
□明日。
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「おはよう!レン!」
俺は日曜なのに意味もなく早起きをした。…てか、リンに起こされた。…なんで?
「え…なんでそんな早起きなんだ…?」
日曜はゆっくりだらだらと過ごしたいのに…
「よく聞いてくれましたね〜!!今日は私はどこかに出掛けようと思って、レンも誘おうかなー?と。」
「え?こんな朝早くにか?すげー。俺もうおっさんだからまだ寝るわ。じゃ。」
リンには悪いが俺は眠いので。
「え!?おっさんじゃないでしょー!!レン〜!お願いします!!一緒に行こうよ!」
眠りたいのにリンは俺をゆさゆさ揺らしながらおねだりしてくる。…はぁ。
「じゃあ、リンが一緒に寝てくれればお昼頃に行くよ。…寒くってさ…」
「本当!?一緒に来てくれるの?わぁい♪」
ポスンとリンがベッドに飛んできた。ゴソゴソと隣に潜ってきて、
「レンは甘えん坊なんだからぁー!」
とか言いながら俺にしがみついてきた。…お前もな。ていうか、リン俺よりつめてぇ……
「あああああ!!」
「……ん?」
雨だ…
リンがすげーショック受けてる。
「今日行けないな!」
「な…なんでレン嬉しそうなの……?」
あーあ!がっかり!レンと寝る必要ないじないかとか言って、ベッドからリンが出ようとしてるが、残念ながら俺が腕でリンにしがみついているから逃げられない。逃がさない。
「ちょっと!レン〜!!放してよう!」
「寝る…」
「えー!?」
リンが暴れてるが意味なし。
「リン、明日…晴れたら、行こうか…」
今日は雨だし君と眠りにつきたい。