:happy☆star

□1:はじまりのとき
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もうこんなに暑いのか・・・。

高校生活で初めての夏、
私は星月学園の門をくぐっていた。

何故今頃こんなことを言うのか。
そう
私は
今日からここの
生徒なのだ。




















入学式前日。

私は事故にあった。

交通事故。

全治一ヶ月の複雑骨折。

それまで学校には行けなかった。
























なんだかすごくシリアスな話になっているがまったく違う。
自分の不注意で赤信号のとき
間違えて道路をわたってしまった。
さぞかし車に乗っていた人は驚いただろう・・・。
あんまり過去は振り返りたくないが、
自分が極度の馬鹿だということは
自覚した。










自覚した上で言う。
私はこの学校でうまくやっていけるのか。

これも自分の不注意と同じようなものかもしれない。
高校決めるときにもっとパンフレットに目を通しておくべきだった。








・・・。








何故。

なぜ。

ナゼ。


男。

おとこ。

オトコ。

・・・。

周りには男しかいなかった。

・・・。

うわああああああああ。


事故にあって今からスタートって
いうのに
これじゃあ友達一人つくれないじゃない!
青春なんていってる場合じゃないし!


・・・。

とりあえず
女子はいないんかいぃぃぃ!!!

なによこの学校・・・。
おかしいでしょ。

なに星を学ぶ学校とかいっちゃってるの!
そんな学校ならねぇ。
ロマンチストな女の子の

百人三百人はいていいはずよ。




・・・。

声が駄々漏れだった模様で
いろんな人からの視線をあびまくっていた。
女子ということで目立っているのもあるだろうけど。

ポンッ。

絶望にうちひしがれていると
誰かに肩をたたかれた。
すぐさま振り返ると
そこには・・・




「あっ、梓!」
「ふみ、声が駄々漏れだけど、
今日から通えるんだっけ?」




そこには
救いの神様がいたようだ。







「梓・・・。あずさぁぁっ!!!!!」

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