:happy☆star

□2、登校拒否生徒
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「木ノ瀬梓さまぁー!」

「ちょっ、いきなり抱きつかないでよ。
 しかも大衆の前で・・・」

神こと木ノ瀬梓は私ふみの親戚であった。
といっても中学に入ってからはあまり会わなくなったし、そこまで親しい関係でもなかった。
だけど今、
ものすごく、
彼の存在に
ありがたく感じた。

ので


とりあえず


抱きついたわけだ。


「あずさあずさあずさー!!!!」

「子供じゃないんだし恥ずかしくない
 の?」

「今は感激の気持ちでいっぱいなんでしゅ。まさかこの地獄の中でこんなに
美しい女神様・・・神様にあえるなんて思ってもいなかったんで」

「ふみ・・・女神って何?」

「違います神様です神様!ただその前髪があまりにもキュートだっただけで・・・いたいいたいいたい!ほっぺつねらないで〜!!」

「僕自分の趣味でこの前髪にしたわけじゃないんだけど・・・?」

梓の微笑が怖い・・・。
ほっぺたいたい。
でも梓の前髪何でぱっつんなんだろ?
だけどここで聞くのは
確実に
空気よめてない人とみなされるから
いーわない。


「ねえ梓、そういえばここの学校女の子はいないの?」

「うん・・・。とりあえず抱きつくのはもうやめてくれないかな。重いんだけど
僕」

「はーい」

誰かに甘えたくて
ずっと抱きついてたけど
まあいっか。

「えっとこの学校に女子はいるかっていったよね。一応女子はいるよ。一人、ふみをあわせて二人かな。
2年の先輩なんだけど・・・目がぎらついてるけど大丈夫?」

「それでそれで?その先輩に会えるかな?お友達になりたいな〜」

「友達って・・・。僕もあんまり知らないよ。でも美人とは聞いたけどね」

そんな会話をしながら
私たちは教室に向かって歩いていく。

・・・。

・・・。

ガヤガヤ。

コツコツ。

・・・。

「ふみ、やけに静かだけどどうかした?」

「私なんで梓についていってるんだろう。自分のクラスに行かなくちゃならないのに」

「…ふみ宇宙科でしょ」

「うん」

「僕もだから」

「うん」

「・・・」

「・・・」

私は一番難しい科、
宇宙科に入りました。
とりあえず
梓についていきました。
梓は
宇宙科だそうです。
ははははは。

ははははは。

ハハハハハ。

「ふみ・・・?」

「梓だいすきー!!!
まさか一緒の科だとは思わなかった!
これは俗に言う運命だよ!」

「運命って・・・。まあ仲良くしようよ。
改めて、よろしくふみ」

「うん!よろしく梓!」



心細い中
梓と一緒のクラスだというのが
わかって
少し心も晴れた気がする。
男の子ばっかりで
やっぱり不安だけど
少しでもお友達できるといいな。

「ここが宇宙科のクラスか〜。
わくわくだね」

「僕は特にわくわくでは無いんだけどね・・・」



と、梓は教室の前で立ち止まり何かを
思い出したかのようにいった。





「そういえばふみ、このクラスでは登校拒否生徒って言われてるんだよね・・・大丈夫?」




登校拒否生徒?


とうこうきょひせいと?



だれですかそんなこといいだした奴。



わたしの

学園生活

うばわないでください。

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