:happy☆star
□3.新しいお友達
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いやいやいや。
何故?
何故私が登校拒否生徒だと?
先生は事情知ってるはずだろ。
なんでそんな話になってるんだ。
「えっと、それはどういう・・・」
「あぁ、先生は最初のほうでしっかり説明
してたよ。だれかが言い出したんだろう
ね。それと・・・」
「多分みんな女って気づいてないから」
・・・。
あはははは。
あはははははははは。
「・・・ふみ、すごい不細工な顔に
なってるけど、女としてそれはだめ
でしょ」
「・・・」
「ぬ、ぬぬぬ、ぬーん♪
あ、梓ー!おはようぬーん」
「・・・」
「あぁ翼、おはよう」
「なんだその態度!ひどくないか」
「・・・」
「なあ、なんで教室はいんないんだ?」
「・・・」
「・・・翼。僕の後ろにいる存在に気がついて」
私と梓の間に入り込んできた
『ぬ』と発する生き物は私の存在には気づいていないらしく、興味がないらしい。
っていうかでかい。
梓がたんにちっちゃいからかもしれないが、普通に考えてでかい。
「ぬ?女の子がいる。それは書記か?
書記なのか?ぬーん・・・。梓ずるいぞ
朝から会うなんて!」
「いや、ちg・・・」
がばっ!
その瞬間私の体に大きな体が圧し掛かる。重い・・・おもいおもいおもい!!
「あれ書記髪短くなった!でもやっぱ
り可愛いな!・・・どうしてそんなに
震えてるんだ?」
「ぉもぃ・・・」
「?」
「・・・おもい」
「・・・翼、顔よく見てみなよ」
「!」
「・・・」
「しょ・・・書記じゃない。でも女の子
だ。ああああ梓、どうなってるん
だ?」
「説明するから、とりあえず放してや
りなよ。きつそうだし」
「ぬぬっ!ごめんちゃいなのだ!」
「・・・死ぬかと思った」
まだ時間は少しあまってる。
他の生徒の目のつかない場所に私たちは移動した。
・
・
・
かれこれ十分。
「ぬぬぬ。つまりその子は宇宙科の登校拒否生徒と呼ばれている子で、梓の親戚ということか・・・」
「うん。そんなかんじだね」
「ぬーん!ということは梓の親戚なら俺の友達でもあるな!よろしくなっ・・・
えっと名前・・・」
「ふみだよ。雪村ふみ
っていうの。よろしく」
梓の的確な説明で翼君も理解してくれた。きっとクラスのみんなもすぐわかってくれるよね。
キーんコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り私たちは教室に急いだ。
そのあとクラスの人たちにどれだけ注目をあびたかはご想像にお任せする。
「そうそう、一年に女の子が来たって
話題になってたよ」
「おんなぁ?こいつ以外にか?」
「ホント?それならわたしうれしいなあ。あとで行ってみようよ!」
「僕は月子以外誰もいらないよ」
「よっ・・・羊君!」
「そういえば一年生に女の子が来たんだよね。すごく可愛いってうちのクラスでみんなはなしてたよ。小熊君知ってる?」
「あ・・・はい。すごく可愛くてふわふわしてました」
「おぉっ小熊惚れたのか!そうかそうかぁ」
「そんなに可愛いのかぁ。いやっでも俺はあいつ一筋だからな!」
「む・・・。お前らうるさいぞっ!」
「ぬ、ぬぬぬ〜♪」
「なんだ翼ー、いいことでもあったのか?」
「そうみたいですね。なにやら彼のクラスに女の子がいるとか」
「お・・・女ってあいつ以外にか!」
「えぇ、そのようです」
「すっごく可愛い奴なんだ〜」
「あ、琥太にぃ。そうそう一年に可愛い女の子が入ってきたんだって。今度遊びにでも誘おうかなぁ」
「・・・知っている。雪村だろ。生徒の名前くらい覚えている」
「・・・おい水嶋!またこんなところでサボってって、こら待てえ!!」
星座の導きで今思い重なる。