True memorys

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背中にはっきりとした痛みを感じて、また目が覚める。


すぐに立ち上がろうとしたけど、体の痛みで上手く立てない。


「あれぇ?起きちゃったのー?」

目の前の彼女は、目を丸くさせてキョトン、としていた。

両腕で椅子を振り上げて。



ガッ


間一髪、横に転がりその椅子をよけるとなんとか立ち上がる。

その子を睨みつければ、「はずれちゃったぁ」と残念そうな声を漏らしていた。


彼女が最後の記憶の中に出てきたあの女の子だと気づくのに、時間はかからなかった。

そう理解してから、体の震えが止まらない。



体中が逃げろと警報をならしている。


「プリちゃん、今日も嫌われてね?」





彼女はそう言ってにっこり笑うと、机の上のドリンクを自分にかけた。
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