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□Yの証言
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いつも通りに起きて、
いつも通りに学校へきた。

なのに、あれれれ?


何でわたしの目の前に、怖い顔した女子達がいるんだろう?


「ねえ、名字たんさんさぁ…
なんで呼び出されたかわかるよね?」

『えーと、うーん、告白?
ごめんね私そっちに興味は「ふざけてんじゃないわよ!!」』


ですよね!


でも本当に意味が分からない。


「アンタさぁ…調子乗りすぎ。」
「遊ばれてることわかんないの!?」

遊ばれてる?

誰に?



「もうその辺にしてくれないかな。」


首を傾げて考えてると、前からやってきたのは魔王様…もとい、幸村くん。


「ゆっ…幸村くんっ!!」

「ち、違うの!!
この子が幸村くんに付きまとうから、幸村くんのために…!!」

付きまとう…?

席が近いわけでもないし、部活が同じなわけでもない。


ただのクラスメートだよ?
なんで急に?



いやまぁ、関係がないだけで
私的には好きなんだけどさ…




いろいろ考えてたら、いつの間にか幸村くんが隣にいた。


「俺、言ったよね?

俺は名字たんさんが好きだから、手出したら怒るよって。」


なーんて、いつもの素敵な微笑みなのに真っ黒な笑顔で言ってた。


…………あれ?


『えぇぇえ!!?
え、ちょ、え!?』


幸村くん、何言ってるの!?


「何って…告白したつもりだったんだけどな。」


心読まれた上に、信じられない発言。


女子達は幸村くんの発言を聞いて、泣きながら走り去ってた。


う、嘘…


「で、答えは?
聞かなくてもわかるけど、名字たんさんの口からちゃんと聞きたいな。」


優しい笑顔で言うものだから、
私も嬉しくなっちゃって。


『わ、私も好きですっ!!』






Yの証言

(呼び出されたのは)(そういうことか…)

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