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□リョーマにノートを貸す
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『…あれ?』

夏休み明け。

次の授業のために、国語のノートを探す。


あれ?

なんで無いんだろ…



国語は、最初の授業で丸付けをするから無いと困る!!


何回探しても、やっぱりなくて。



『んーと…誰かに貸したっけ…』



思い返してみると、確か後ろの席のアイツに貸した気がする。


『ねー、越前!わたしの国語のノート知らない?』


「国語?……あ。」


『おい何だいその「あ、やべ」みたいな声は!!』




気まずそうに目を逸らす越前。
何気にレアだなこの越前。




「その、…人に貸してる。」


『…こらこらそのノートは私のだからね何勝手に貸してんのー!?』


「…ごめん、」




…なんかやけに素直じゃない?


ていうか、

なんか可愛い…!!





そんなことを思ってたら、
越前が爆弾発言してました。



「だからさ、お詫びに何かオゴる。」



『…ふぇ?』




そんな気にしなくてもいいのに。


『いやいいよ、うん。そんな気にしないで!』



「気にする。だから、今週の日曜明けといてね。」




それだけ言うと、越前はニヤリと口角を上げた。




(策士の越前リョーマに)
(この前貸したノートが帰ってこない)

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