明智健悟
□テスト対策
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「今度定期考査があるそうですね。金田一君と七瀬さんがテスト対策に来ますから、良かったら凜華も来ませんか?」
明智からそんな電話をもらって、凜華ははじめ、美雪と共に明智のいるマンションへと向かった。
「お邪魔しまーす」
「どうぞ、上がってください」
いつ来ても整頓された、明智らしい綺麗な部屋。
「ほんと明智さんの部屋って綺麗だよな。なんか置いてねぇの?それこそいかがわしい本とかさ」
「はじめちゃん!明智さんと凜華ちゃんの前で何言ってるの!」
入るなりご挨拶なはじめを美雪が即座に背中を叩いてたしなめる。
「私はキミのような下心全開の男ではありませんからね。そのような物はありませんよ。それに…」
「わっ」
凜華を自分に引き寄せ、
「私には可愛い凜華がいますから、いかがわしい本に手を出していられるだけの余裕がありません」
と勝ち誇ったようにイヤミを言った。
「くっそー!アンタは今日もイヤミ全開だな!」
「さぁ、勉強しますよ」
瓢々と言う明智にいくら太刀打ちしようとしても無駄だ。
「…明智さんやるわね」
「言われてる本人は恥ずかしくて堪らないよ…」
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