未定

□プロローグ
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窓の外から女の子たちの黄色い声が聞こえた。
教室からも声援が上がる。
男子は、窓の外を皆見ている。

「またあの3人かな?」
「たぶんね。」

あの3人とは、この高校の「キング」と「クイーン」と「ナイト」のことだ。
この3人はこの日ノ崎高校の頂点に立っていて、容姿、才能、資産、権力全てを持っているらしい。
だから、凄くモテている。
みんなくぎ付けらしい。

「キング」は3年、あとの2人は2年だ。



「ま、興味は無い。」
弁当のおかずを食べる。
………明日から自分でつくろうかな。
「初らしいね。」
ニコニコと笑う乙葉。
可愛いと思い、私も自然と顔が綻んだ。



放課後、事件が起きた。




「乙葉、帰ろー!」
荷物を持って乙葉の机の前に立った。
「ちょっと待って、筆箱が……」
どうやら、筆箱が行方不明らしい。
目の前にあるのに……
乙葉に教えようとしたときだった。



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