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□ナニが始まりでも最初は最初
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今日は何度目の朝だろうか。
コイツと、こういう関係になってからの、何度目の・・・・朝だろうか。
隣で寝ている総悟の寝顔を真正面から見てしまい、土方はパッと顔を背けた。
もう、日常になってしまっていた。
朝起きたとき、こうやって総悟の腕に抱かれている事が。
そして、
当たり前のように腹部に感じる鈍い痛み。
その痛みを我慢して、土方は体を起こした。
「っっ!・・・総悟の奴、好き放題滅茶苦茶やりやがって」
いまだに隣で無邪気な顔をして眠る総悟に土方は悪態を吐いた。
こういう関係、とはどういう関係か。
―――気持ちの否応なく、体だけを繋ぐ関係。
いわゆる『セフレ』というヤツだ。
「ん―――、土方さん、起きたんですかィ?」
急に声を掛けられ、土方はビクッとなった。
(ッ、驚かせんなよ)
そんな土方の思考を読んだように、妖しく口角を上げた総悟の手が伸びる。
伸ばされた総悟の指は土方の艶のある黒髪を絡め取った。
「っ――――」
反射的に目を閉じた土方の唇に総悟は自分のそれを重ねた。
「〜〜〜っっ!・・・んんっ」
舌を挿し入れてやると、土方は甘い声を上げて総悟に縋った。
「もう、あ・・・や、め・・・・ろっ、て!!」