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□ナニも考えず飲んだ結果
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―――『俺、万事屋とは付き合ってませんぜィ?』『今、付き合ってる奴はいないんでさァ』
見えた光。一筋の希望。

(流石に、好きな奴が他の奴とイチャつくトコなんか見たくねぇからな)

しみじみ良かったなぁ・・・と土方は思った。

「土方さん」

沖田に呼ばれた土方は、油断していたためか、伏せていた顔を反射的に顔を上げた。
しまった!!と思った時は既に遅く。
沖田の瞳に吸い込まれるように、土方の視線は捕らわれてしまった。

(ちょっと、カマかけてみやしょうかねィ?)

「・・・?」

澄んだ蘇芳色の瞳が妖しげに細められる。
土方は沖田のその表情にゾクッという悪寒を感じた。

「でも俺、好きな人はいるんでさァ」

片想いなんですけどねィ、とっても鈍感で、綺麗で、可愛い人なんでさァ・・・・。
と、続きを話す沖田の声は土方の右耳から入り、左耳から出て行った。

(そうだよな、コイツだってもう大人だ。好きな奴がいない方がおかしいよな)

そう思う土方の頭はどこか冷めていて、考える事に疲れたようだった。
段々と暗くなっていく土方の表情に、異変を察知した沖田がふと、話を止めた。

「どうかしたんですかィ?土方さん」

「・・・ッ!」

(コレじゃ、コイツに心配掛けるだけじゃねぇか・・・)

パッと表情を平静に戻す。
無理している事を気付かれないように、微笑を混ぜて。

「そうか、頑張れよ?」
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