Starry☆Sky

□祭
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〜哉太視点〜
「祭か…」
一旦寮に戻り支度をしながら呟く。
人混みに慣れてないということと夏ということがありあまり乗り気になれなかった。

「哉太!」
部屋を出ると羊に呼び止められた。
「その格好ってことは祭行くの?」
浴衣姿の哉太を見て羊が言った。
「まあな…」
「?あんまり楽しそうじゃないね」
「そんなこと…」
言葉に詰まる。
「何か楽しめない理由でもあるの?」
(まあ季節も季節だし…祭だし喧嘩とかしないといいんだけどな)
なんとなく乗り気でない理由は分かっている。

「……。」
(病気が気になるなんて言えないか)
そう思い
「夏にしか祭ないんだから楽しんで来なよ!」
「だな!お前も月子といくんだろ?」
「もちろん!」
そういうとスキップしながら去って行った。

「楽しめか…祭なんて行ったことねーっつうの」
そういいながらも初めてのことなので期待が膨らむ。
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