Starry☆Sky
□ 補講授業
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「直ちゃんセンセーおはよー」
生徒たちが続々と登校してくる。
「おーう。おはよー」
教室のドアを開けると黒板消しが降ってくる。
俺はそれを余裕でかわした。
「こんなやつに引っかかるかってーの」
俺は今日の昼ご飯を守り抜いた。
生徒たちが残念そうに片付けを始める。
「昼足りねーよ…直ちゃんセンセー恵んで!!」
「ダメだ!!今日は俺の好物づくしだからな」
「よーし席つけー!!出席とる……」
一瞬の間。
「直ちゃんセンセー?どうしたの?」
「出席簿忘れたーッ!!!」
笑い声がクラス中に響いた 。
「とって来るから授業の準備しとけっ」
職員室に戻り出席簿をとり
走らないように、しかし急いで教室に戻る。
廊下を歩いていると後ろから足音がする。
その足音は速くあっという間に俺を抜かしていった。
俺はすかさず
「七海ィー!!廊下は走るなー!!」
「げっ…陽日センセ!?」
七海が慌てて振り返った。