Starry☆Sky

□悪夢
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月子が不知火会長と付き合いだし最近3人で帰るようになった羊、錫也、哉太。

羊と哉太はいつもの様にじゃれあい、錫也は見守っている。

それぞれの寮へ帰ろうと別れた。

羊は哉太が寮に入ったことを確認すると錫也を追いかけた。

「錫也!話があるんだけど」
錫也を呼びとめる羊。

「ここじゃあなんだからあがって?」
羊を部屋に入れた。

「急だからたいしたもの無いけど…」

そう言って手づくりのお菓子とホットチョコを差し出す。

「わぁホットチョコだっ」
喜びホットチョコを飲む羊。

「で…話っ―」

「おかわりっ」
錫也の話を遮るように言う。

「はいはい」
ホットチョコをカップに注ぐ。

「ありがとう」
お菓子をほお張りながらお礼を言う。

(これじゃあ話は忘れてるな)
そう思い自分もホットチョコに口をつける。

「錫也って哉太のこと好きでしょ」
急な問い掛けに飲んでいたホットチョコを吹き出す錫也。

「やっぱりね」
そう言ってハンカチを錫也に手渡す。

「き…急になんだよ」
明らかに動揺する錫也。

「見ていたらわかるもん。でも…僕だって哉太のこと好きだもん」
思いがけないカミングアウトに言葉が見当たらない。

「えっと…?」

「だから勝負だよ錫也っ」
楽しそうに言う羊。

「相手は哉太だから月子よりも手強いよ」

「なんか嬉しそうだな」
冷静に言う錫也もやる気満々だ。

「なんか…いいなこれ」

「でしょっ?」

これが哉太の悪夢の始まりとなった。


羊を応援する

錫也を応援する

二人で協力する

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