戦国BASARA
□期待
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「いつまでこの国は平和なんだろうな…」
織田滅亡後、各地の武将は体制を立て直すべく
戦が行われないでいた。
「なぁ…こじゅ。俺はちゃんとやれてるのか…?」
初めて口にした政宗の弱音。
小十郎は座ったまま政宗を抱き寄せた。
政宗は黙ったまま顔を小十郎の胸にうずめた。
小十郎は政宗の頭をしばらく撫でていた。
急に政宗の全体重がかかり小十郎はバランスを崩し倒れた。
どうやら政宗は寝てしまったようだ。
顔だけ横を向かせて寝ている政宗。
顔のほとんどは髪で隠れて見えないが髪の間から左目だけが僅かに見える。
左目には乾いた涙の後が残っていた。