戦国BASARA
□雲の行方 弐
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「頑張ってくれよ…竜の旦那!」
甲斐にたどり着いた佐助は信玄の元へ急ぐ
「佐助っ!戻りおったか」
「独眼竜が…撃たれました」
信玄は血まみれの政宗を見て直ぐに医者を呼んだ。
「佐助…何故独眼竜を連れ帰ったか説明せよ」
「明智率いる織田鉄砲隊から後ろから狙われ撃たれました。独眼竜が助けていなければ此処に居るのは旦那でした。」
佐助が説明していると幸村と小十郎が来た。
「佐助っ!政宗殿のご様子は?」
「かなり危険かもね…血を流し過ぎたうえに銃弾の量が尋常じゃない。」
「ま…政宗殿…」
責任を感じているのか酷く落ち込む幸村。
「幸村よ…わしの命を言うてみよ」
信玄が幸村を呼ぶ
「はっ。桶狭間にて様子を伺うとの命を…」
「では何故お前でなく独眼竜が傷を負っている。」
「ま…政宗殿が某を護って下さり…」
「この乱世何が起きてもおかしくはない…好敵手を前に闘うのは悪いことでもない…」
「しかし…敵に護られるな。自分の身は自分で護るのが戦じゃ」
「はっ。申し訳ございませんでした。」
「謝る相手が違うであろう」
その言葉に幸村は政宗と小十郎の元へ行く。
「片倉殿…そ…某…も…申し訳ございません。鉄砲隊に気づくことなく…政宗殿がこんな目に遭ってしまわれて…」
「真田…」