Starry☆Sky

□屋上庭園より
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屋上庭園

いつものように4人でお昼を食べていた。

「錫也のご飯本当に美味しいよね」

おにぎりを両手に持ちながら羊が言った。

「ありがとな。」

そう言って哉太を見ると

哉太は卵焼きに夢中になっている。

俺はちょっと前から哉太が好きになった。

羊と月子が付き合う少し前…

俺は気付いた

なんだかんだで…

実際は哉太をずっと見ていたことを…
「羊ーーーッ」

急に哉太の怒鳴り声が聞こえた

「うるさいなぁ…哉太は静かに出来ないの?」

羊は呆れたような声で言った。

羊は哉太の卵焼きを食べていた。

「俺の卵焼きーッ!!返せ。今すぐ返せ」

どうやら最後の卵焼きを羊に食べられたらしい

「2人とも…仲良く出来ないのかな?もう…お弁当はー」

そう言いかけた時

「な…何言ってんだよ錫也」

「そ…そうだよ。僕達こんなに仲良しだよ」
必死な2人に

「そっかぁ。俺の勘違いか」

と、ワザとらしく言うと

「錫也って本当にお母さんだよね」

羊がいつものように言う。

「お母さん…ははは…はぁ」

少し落ち込んでみせた

すると

「羊ッ錫也にお母さんって言うな!!オカンと言え」

「哉太…それフォローになってないよ」

月子が俺を気にしながら言った。

「わりぃ…つい…」

哉太が謝りにこっちへ来た。

「…つい?」

無意識のうちに繰り返してしまった。

涙が出そうになったが堪え

「気にするなよ。いつものことだろ」

そうごまかした。

哉太に言われたことで思い知った。

俺は恋愛対象では無いことを…
「まだ寒いし教室に戻ろう。」

哉太の体調も気になりそう提案した。

本当の事を言うと、これ以上哉太と話していると
涙が溢れてしまいそうだからだ。

それにしても…相変わらず月子と羊はラブラブで俺たちより先に屋上庭園を後にした。

俺と哉太も続いて出ようとしたら
哉太が足を止めた。

「哉太?置いてかれるぞ」

そう言って前を向き直し歩こうとすると

クイッ

哉太が俺のブレザーの裾を掴んだ。

「哉太?」

振り返ると哉太は下を向いていた。

「具合悪いのか?」

哉太は下を向いたまま首を横に振った。

「黙ってたら分からないだろう?」

そう言って哉太の顔を覗き込むと、確かに顔色は悪くない。

「何気ぃつかってんだよ」

哉太が顔を上げて言った。

「え?」

「泣きたきゃ…泣けよ!!遠慮なんかすんな!!」

哉太が俺を怒鳴りつけた。

「哉太…」

哉太は泣いていた。

「クソッ…止まらねぇ」

拭っても溢れてくる哉太の涙がとてもキレイだった。

「俺は…お前に無理して欲しく無いんだ」

哉太がこんなにも思ってくれていたなんて思いもしなかった。

「俺は…お前のことが…すっ……んん」

キスをして哉太の口を塞いだ。

「ダメだよ哉太…告白は俺からって心に決めていたんだ」

そう言って哉太を抱きしめた。

「好きだよ哉太」

すると哉太は大粒の涙を流しながら笑った…

「可愛いやつ…」

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