Starry☆Sky
□嫉妬と不安
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〜哉太視点〜
錫也をかつて無い程に怒らせてしまった。
「錫也ぁ…」
目には大粒の涙。
自分が悪いのは分かっていた。
ただ…素直になれない自分が居る。
泣きながら教室を出ると
知らない奴等が目の前に居る。
「こいつ…七海じゃね!?」
「マジかよ!!ツイてるし!!」
「へぇー。泣き顔超可愛いじゃん」
いつもならこんな奴等ぶっ飛ばしているのに…
今日は拳に力が入らない
今日はやけに鼓動が速い。
マズイ…
そう思ってももう遅かった。
気付くのが遅すぎた。
俺は男達の方へ倒れ込んだ。
「まじでツイてるし!!」
「何もせずに自分から来てくれるなんて…
神は俺らの味方か!!!」
「錫也ぁ……」
俺は意識を手離した。