Starry☆Sky
□空蝉
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「俺もそのうち…この蝉のように死んじまうんだろうな…」
蝉をずっと見ていた。
どれぐらい経っただろうか…
辺りは真っ暗になっていた。
今日は星がとても綺麗だ。
今日は暗いことばかり考えてしまう。
「俺はみんなよりも先に…」
死ぬのが怖い。
病弱な体が嫌い。
弱い自分を受け止められない。
病気と向き合えない。
いつの間にか星も、蝉も見ていなかった。
下を向きうずくまる。
「翼…まだかな…」
〜翼視点〜
「ぬぅ…何処にも居ない」
携帯を見ても着信もメールも無い
電話に出ない
「どっかで倒れてるんじゃ…」
不安がよぎる
走り出そうとすると大きな木の前にうずくまる哉太を見つけた。
「やっと見つけた…」
後ろからギュッと抱きしめた