Starry☆Sky
□空蝉
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「翼…?」
哉太はゆっくり振り返る
「ぬぬぅ…何度も電話したんだぞ」
「わ…悪ぃ」
慌ててケータイを取り出す哉太
「恋人の電話に気づかないほど何をやってたんだよー」
「蝉を…蝉を見てたんだ…」
哉太の表情が曇る
「蝉?」
「俺もいつかは…」
哉太を強く抱きしめる
「人は誰でも死ぬんだ…でも…哉太はオレを置いてかないもん」
「なんで言い切れるんだよ…」
「だって…哉太はオレのだ!!神様にだってあげないんだ」
哉太は固まっていた。
「哉太もさ…先のことばかりじゃなく今を考えろよ……今哉太は生きているんだだから…」
自分でも何を言ってるのか分からない
「だから…」
「ぬぅ…」
次の言葉が出てこない。
すると
哉太は笑った
「なんとなく…伝わったよ翼の気持ち…」
その言葉を聞いて安心した。
「翼…俺なんか焦ってたみたいだ…時間はかかるかもしれねーけど…少しずつ…自分のこと…好きになれるように…」
「哉太なら大丈夫だぬぅ。」
「…ありがとな」
哉太は頬をうすっら赤く染めた
そして
オレはキスをする。
哉太は耳まで真っ赤になった。
「ぬははっ哉太真っ赤!!」
「う…うるせ…」
なあ神様…
オレから哉太を取ったりしないで…
哉太が居なかったらオレは生きていけそうにないよ…