Starry☆Sky
□忘れ物
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保健室で湿布を貰うと、
俺は急いで生徒会室へ向かった。
「悪い。遅くなった」
「大丈夫です。じゃあ帰りましょーか」
「おう。」
たわいのない話しをしながら廊下を歩いていると
ドックン
嫌な感じ…
この感じは覚えがある。
「不知火会長?」
七海が歩み寄る。
瞬間的に頭に流れる嫌な映像…
「七海っ」
七海の手を引っ張り窓ガラスから守るように七海を抱きしめる。
次の瞬間
ガラスは勢いよく割れ破片が飛び散る。
「怪我ないか?」
七海の顔を覗き込む。
一瞬自分の目を疑った。
一瞬だけ見せた悔しそうな顔。
「七海?」
「俺なんかのために怪我なんてしないで下さい…」
「何言って…っ…」
突然の激痛
七海が首の裏を殴ったらしい…
「俺は…守るために喧嘩する…会長を守る…だから少し休んで下さい。」
七海は俺を守るために俺と喧嘩したって訳か…
そんな事を考えている間に意識は薄れていく。